困ったときのFAQ

歯科衛生士の求人

1年前に入った衛生士が急に退職し、代わりの衛生士を採るため有料求人誌に広告を出したのですが、応募者がひとりもありません。他医院ではどのように求人しているのでしょうか?

ご回答

最近の専門職ブームから、医療専門職として衛生士人気は比較的高く、年間7,000人を超える有資格者が新たに誕生する一方、仕事の魅力が低いとして、せっかく資格をとりながら早い時期に離職し、業界から去る人も少なくないのが現実です。また、最近の景気回復傾向から、衛生士資格者だけでなく助手職も他の一般求人と競合し、確保が難しいという厳しい現況にあります。ご質問は、「どのように求人するか?」という趣旨ですが、単に求人手段の議論に留まらず、以下に列記するような医院経営者としての基本認識が必要です。

1.仕事のやりがい、達成感を充足させるため、「目標」の与え方、その「評価」 方法をスタッフにも判るよう に開示しているか。

2.労働時間管理方法、就業規則・給与規定の制定など、院長の恣意的判断、時としてその気分次第で変わるのではなく、ルールに沿った職場環境とする努力をしているか。

3.少子高齢化の進捗とともに、今後、労働需給はより厳しくなることを理解し、給与その他待遇の面で、スタッフがより長く就業できる工夫をしているか。

4.スタッフは自身が育てるものと理解し、即効性だけに目を向けず、中長期的な事業計画のなかで、教育機会の提供、労務コスト負担を認識しているか。

求人手段には有償・無償さまざまな方法があります。それぞれ一長一短ありますが、スタッフを院長の単純補助労働者と考えず、中・長期的な労働需給関係悪化を不可避な前提と理解し、長い時間かけ教育し、そのコストに見合うよう少しでも長い期間勤続してくれる労働環境が作れるか、ということに尽きます。
その観点からすれば、経験者の中途採用(有料専門求人誌・折込広告など)よりも、即戦力化は期待できなくとも、新卒者求人(衛生士学校などへの無料求人)とその求人チャネル確保を優先すべきと考えます。