困ったときのFAQ

専従者給与とは?

開業後は、妻に一部経理関係を含めた事務を手伝ってもらおうと思っています。その場合に、妻に対する給与は「専従者給与」として処理できるときいたのですが、「専従者給与」とはどのようなものなのでしょうか?

ご回答

専従者給与でも、先生の申告が青色申告か白色申告かで異なりますが、ここでは歯科医院で一般的に行われている青色申告の場合(青色事業専従者)を中心にお話しします。

青色申告を行う先生が、「青色事業専従者給与に関する届出書」により届け出ている、先生(居住者)と同居している(生計を一にする)奥様や15歳以上のお子様など(配偶者その他の親族)の青色事業専従者に支給する給与は、届け出た範囲内でかつ適正な金額であれば、雇用している職員に支払う給与と同様に全額必要経費とすることができます。つまり非常に簡略化して言えば、今回ご質問の歯科医院の事務を手伝う奥様に支払う給与は、歯科医院としては全額経費として扱うことができるということです。

ここでは、「青色申告」を前提としてお話ししましたが、法人化されていない個人事業の場合には、事業と家計が「ごちゃ混ぜ」になりがちです。 そこで、きちんと帳簿付けなどがなされていない「白色申告」の場合には、配偶者の場合は最高86万円、その他の事業専従者の場合は50万円までしか歯科医院の経費としては認められませんので、青色事業専従者の優位性は非常に大きなものです。 従ってぜひ有効にご活用いただきたい制度ですが、実際の資金繰り上は、青色事業専従者給与も歯科医院の事業用資金として使ってしまっているケースをよくみかけます。 せっかくの有効な制度ですので、資金繰上もぜひ事業と家計をきちんと分け、奥様の給与も所得税引き後の手取り相当分は明確にした運用を行ってください。